母が突然、こう言った。
「そろそろエンディングノート、書いておこうかな」
私は笑って答えた。「縁起でもない。まだ早いよ」
——でも、あの時ちゃんと話を聞いていれば。
親の「老い」と向き合うことを、私たちはつい先延ばしにしてしまいます。しかし、「いつか」は必ず「今日」になります。
映画『お終活』シリーズは、そんな私たちに優しく、時には厳しく問いかけます。
「家族として、今、何ができるのか?」
2026年5月、シリーズ完結編『お終活3 幸春!人生メモリーズ』が全国公開されます。終活、介護、認知症——大原家が6年間かけて歩んできた道のりには、私たち誰もが直面する「答えのない問い」への、ひとつのヒントが詰まっています。
なぜ今、大原家の6年間を振り返るべきなのか?
日本人の8人に1人が認知症——避けられない現実
2025年、日本の認知症患者数は約472万人に達すると推計されています。これは、65歳以上の高齢者の8人に1人という数字です。(厚生労働省「認知症施策推進関係データ」より)
もはや「他人事」ではありません。
あなたの親、あなた自身、あなたの配偶者——誰もが当事者になる可能性があります。
『お終活』シリーズが描いてきた「6年間の変化」
『お終活』シリーズは、2019年から2026年まで、リアルタイムで日本社会と共に歩んできました。
- 2019年(第1作):終活ブームの始まり、人生100年時代への不安
- 2023年(第2作):コロナ禍を経た介護現場の変化、家族の在り方の見直し
- 2026年(第3作):超高齢社会のピーク、認知症との共生
この6年間で、日本社会も、大原家も、大きく変わりました。
完結編を観る前に、大原家がどのように変化し、何を受け入れてきたのかを振り返ることは、あなた自身の家族との向き合い方を見つめ直すきっかけになります。
「影」と「光」——このシリーズが一貫して描いてきたもの
多くの人が目を背けたくなるテーマを、『お終活』シリーズは正面から描いてきました。
影:老い、介護、記憶の喪失、家族の葛藤
しかし、決して絶望だけでは終わりません。
光:対話、理解、受容、今を生きる意志
重いテーマだからこそ、笑いと温かさが必要だった。
それが、このシリーズが6年間愛され続けてきた理由です。
※最新作『お終活3』の詳しいあらすじ・見どころについては、下の【関連記事リンク】で詳しく紹介しています。
第1作『お終活 熟春!人生百年時代の過ごし方』——終活は「他人事」だった
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | お終活 熟春!人生百年時代の過ごし方 |
| 公開年 | 2019年 |
| ジャンル | ヒューマンドラマ/家族映画 |
| テーマ | 終活・夫婦・老後 |
| 主演 | 高畑淳子、橋爪功 |
| シリーズ | 第1作 |
2019年、まだ元気だった大原家
シリーズ第1作が公開された2019年、日本は「人生100年時代」という言葉に浮かれていました。
定年後の人生が長くなる——それは希望でもあり、不安でもありました。
大原家も同じでした。
夫婦はまだ元気で、終活を「自分たちでコントロールできるもの」と考えています。エンディングノートを書く、お墓を選ぶ、遺言書を準備する——すべて「まだ先の話」「縁起でもない話」として、どこか他人事でした。
印象的だったあのシーン
第1作で最も印象的だったのは、夫婦が終活セミナーに参加するシーンです。
講師が「あなたの葬儀には、誰に来てほしいですか?」と問いかけたとき、妻は子どもたちの顔を、夫は会社の同僚の顔を思い浮かべます。
その瞬間、夫婦の「人生の優先順位」のズレが明らかになります。
多くの観客が「うちも同じだ」と感じたのが、このシーンでした。
描かれた「影」と「光」
影:熟年離婚の危機、会話不足の夫婦関係、子どもとの距離感
定年後、夫婦が一日中顔を合わせるようになって初めて、長年積み重なってきた「すれ違い」が表面化します。
光:終活をきっかけに始まる対話
しかし、終活という「人生の終わり」について考えることで、逆に「これからどう生きるか」が見えてきます。
第1作が示したのは、終活は「終わり」の準備ではなく、「人生を見つめ直す入口」だということでした。
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第2作『お終活 再春!ジジババ狂騒曲』——終活は「現実」になった
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | お終活 再春!ジジババ狂騒曲 |
| 公開年 | 2023年 |
| ジャンル | ヒューマンドラマ/コメディ |
| テーマ | 介護・家族の役割 |
| 主演 | 高畑淳子、橋爪功 |
| シリーズ | 第2作 |
2023年、親の老いは明確になった
第1作から4年後の2023年。
大原家の両親は確実に老い、できないことが増えてきました。
そして、子ども世代が「介護」という現実に直面します。
コロナ禍を経て、日本の介護現場は大きく変わりました。デイサービスの利用制限、面会規制、遠距離介護の困難——多くの家族が、親との向き合い方を見直さざるを得なくなりました。
「誰が面倒を見るのか」——避けられない問い
第2作で最も胸に刺さるのは、兄弟姉妹が集まって「誰が親の面倒を見るのか」を話し合うシーンです。
- 長男:「俺は仕事が忙しい」
- 長女:「私には小さい子どもがいる」
- 次男:「独身だからって押し付けるな」
誰も悪くない。でも、誰かが決断しなければならない。
映画館で、多くの人が自分の家族の顔を思い浮かべたはずです。
描かれた「影」と「光」
影:介護疲れ、兄弟姉妹間の温度差、「完璧な答え」がない現実
介護には「正解」がありません。どんな選択をしても、後悔や葛藤は残ります。
光:役割の変化を受け入れる姿
しかし、大原家は少しずつ変わっていきます。
- 親は「支えられる側」になることを受け入れる
- 子どもは「支える側」になる覚悟を決める
第2作が示したのは、終活が「自分の人生をどう終えるか」から「家族としてどう生きるか」へと意味を変えていくプロセスでした。
第3作『お終活3 幸春!人生メモリーズ』——記憶と向き合う、最終段階
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | お終活3 幸春!人生メモリーズ |
| 公開予定 | 2026年5月 全国公開予定 |
| ジャンル | ヒューマンドラマ/家族映画 |
| テーマ | 終活・記憶・認知症 |
| 主演 | 高畑淳子、橋爪功、剛力彩芽 |
| シリーズ | 第3作(完結編) |
2026年、最も切実なテーマへ
完結編となる第3作で描かれるのは、記憶の喪失=認知症という、最も切実なテーマです。
ここでは、介護の大変さを超え、「自分が自分でなくなっていく恐怖」が描かれます。
認知症が奪うもの、奪わないもの
認知症は、記憶を奪います。
家族の名前、共有してきた思い出、約束——すべてが少しずつ消えていきます。
しかし、感情は残ります。
母は息子の名前を忘れても、息子が訪ねてきたときの「嬉しい」という感情は残っています。
この「記憶」と「感情」のズレが、家族を苦しめ、同時に希望も与えます。
描かれた「影」と「光」
影:記憶が失われていく現実、家族のアイデンティティの揺らぎ、共有できなくなる過去
「お母さん、覚えてる?あの時、一緒に旅行したよね」
「……ごめんね、覚えてないの」
この会話の繰り返しが、家族の心を静かに削っていきます。
光:今この瞬間を大切に生きること
副題の「人生メモリーズ」が示す通り、本作は「記憶とは何か」を問い直します。
- 記憶がなくなっても、感情は残る
- 思い出は過去だけでなく、「今」も作られている
- 家族の形は変わっても、絆は消えない
終活の最終段階で描かれたのは、過去を振り返ることではなく、今この瞬間を大切に生きることでした。
【一覧表】時系列で見る大原家の変化——6年間で何が変わったのか
| 作品 | 主なテーマ | 大原家の状態 | 終活の位置づけ |
|---|---|---|---|
| 第1作 | 終活の準備 | すれ違い | 他人事 |
| 第2作 | 介護 | 衝突と混乱 | 現実 |
| 第3作 | 記憶 | 受容 | 避けられない未来 |
この表を見ると、大原家の変化が一目瞭然です。
第1作では「他人事」だった終活が、第2作で「現実」となり、第3作では「避けられない未来」として受け入れられていく——
この変化こそが、大原家の成長であり、シリーズが描き続けてきた「家族の物語」なのです。
そして、この変化はあなたの家族にも、いつか訪れます。
「お終活」が描き続けた”影”と”光”——なぜこのシリーズは愛されるのか
エンターテインメントだから伝えられること
ドキュメンタリーや啓発ビデオでは、多くの人が目を背けてしまいます。
しかし、『お終活』シリーズは温かいエンターテインメントとして包み込むことで、観客は自然に重いテーマと向き合えるのです。
映画館で笑い、涙を流し、帰り道に家族と話す。
その会話の中で、「もし自分の親が…」「もし自分が…」と考え始める。
それこそが、このシリーズが目指す「気づき」なのです。
影を描く勇気
- 熟年離婚の危機
- 介護疲れと家族の葛藤
- 認知症による記憶の喪失
多くの映画が避けるテーマを、このシリーズは6年間、一貫して描いてきました。
それでも残る光
- 終活をきっかけに始まる対話
- 役割の変化を受け入れる姿
- 今この瞬間を大切にする決意
重いテーマだからこそ、笑いと温かさが必要だった。
それが、このシリーズが長く愛されてきた理由です。
完結編の前に、大原家の歩みを振り返ろう——U-NEXTで前2作を今すぐ視聴
前2作を今すぐ視聴
2026年5月公開の『お終活3 幸春!人生メモリーズ』は、シリーズの集大成となる完結編です。
本作を120%楽しむために、大原家がどのように変化してきたのかを、前2作で確認しておきましょう。
U-NEXTなら、31日間無料トライアルで今すぐ視聴できます。
完結編を観る前に、6年間の軌跡を振り返ってみませんか?
これから観る人へ|あなたに最適な鑑賞方法は?
🎬 初めて観る人
→ 第1作から順番に鑑賞がおすすめ
家族の変化を段階的に感じられます。大原家の成長を追体験することで、完結編の感動が何倍にも膨らみます。
所要時間:約6時間(各作品約2時間)
おすすめ視聴期間:週末の2日間で集中視聴
⏰ 時間がない人
→ 第3作からでも問題なし
独立した物語として楽しめます。ただし、シリーズを通して観ることで、より深い余韻が残るのも事実です。
最低限の予習:第1作・第2作のあらすじ記事を読む(5分)
👨👩👧👦 親と一緒に観る人
→ 観た後に話す時間を確保すると◎
自然に「老い」や「将来」の話ができます。映画をきっかけに、普段は話しにくいテーマについて対話が生まれるでしょう。
おすすめの準備:
- エンディングノートを用意しておく
- お茶とお菓子を準備(リラックスした雰囲気で)
- 「感想を聞かせて」と前もって伝えておく
映画から学ぶ|今日から始められる3つのこと
『お終活』シリーズを観終わったあなたに、今日からできることを3つ提案します。
親と「終活」について話してみる
「映画観たんだけどさ…」から始めれば、自然な会話になります。
NGな聞き方:「お墓どうする?」(直接的すぎる)
OKな聞き方:「映画で終活の話してたけど、お母さんは考えたことある?」
エンディングノートを用意する
親のためだけでなく、あなた自身のためにも。
30代・40代でも、万が一のことは起こりえます。家族への想いを残しておくことは、決して早すぎることはありません。
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シリーズ第1作を観る
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まとめ|「お終活」は終わりの物語ではなかった
『お終活』シリーズは、人生の終わりを描きながら、実は一貫して「今をどう生きるか」を問い続けてきました。
大原家が変わったのは、老いたからではありません
- 話すようになった
- 受け入れるようになった
- 今を大切にするようになった
終活とは、人生を閉じる準備ではなく、人生を見つめ直す時間。
そして、家族と向き合う時間なのです。
2026年5月公開予定の『お終活3 幸春!人生メモリーズ』は、その答えを静かに、そして優しく提示してくれるはずです。
完結編を迎える前に、U-NEXTで前2作を視聴して、大原家の6年間を振り返ってみませんか?
あなたの家族との向き合い方が、きっと変わります。


