木村拓哉主演の人気シリーズ「教場」が、ついに映画化でクライマックスを迎えます。2026年1月1日からNetflix配信、2月20日に劇場公開という異例の2部作形式で展開される本作。
この記事では、公開前に押さえておきたいストーリーの流れ、ドラマ版との時系列関係、そして注目ポイントを徹底解説します。
映画『教場』2部作の公開スケジュール
2026年、「教場」シリーズが配信と劇場を組み合わせた前後編の2部作という、日本映画では極めて異例の形式で展開されます。
前編:教場 Reunion(リユニオン)
配信日:2026年1月1日(木)から、Netflix独占配信がスタートします。
元日からの配信なので、正月休みを利用してゆっくり視聴できるのが魅力です。
内容としては、第205期生徒たちの物語が始まり、過去の卒業生が再結集する展開が描かれます。
後編:教場 Requiem(レクイエム)
公開日:2026年2月20日(金・祝)に、全国の劇場で公開されます。配給は東宝が担当します。
風間と十崎の最終決着が描かれ、シリーズが完結します。Netflix配信から約1ヶ月半後に劇場でクライマックスを体験する——この時間差が、ファン同士の考察を盛り上げる絶好の機会となるでしょう。
過去の卒業生が再結集
シリーズ完結
教場シリーズの時系列を整理|ドラマ版から映画へ
「教場」シリーズは時系列が複雑に構成されているため、まずは過去作品の流れを確認しましょう。
『風間公親-教場0-』(2023年放送)
時代設定:15年前の風間の刑事時代
風間が警察学校教官になる前、刑事として新人を指導していた時代を描いたプロローグ編です。
赤楚衛二、新垣結衣、白石麻衣、染谷将太、坂口憲二らが出演しました。
この作品では、シリーズ最大の謎だった「風間の右目が義眼になった経緯」が明らかにされます。15年前に逮捕した十崎波琉(森山未來)との壮絶な因縁——出所後の十崎に千枚通しで右目を刺され、重傷を負った過去が描かれました。
そして最終回のラストシーン。
釈放された十崎が警察学校に現れ、風間に向かって「妹は…どこだ?」と謎の言葉を残す衝撃的な展開で幕を閉じました。
この言葉の意味が、映画版の核心につながっています。
『教場』(2020年放送)
時代設定:現在(教官時代の始まり)
神奈川県警察学校の教官として、第198期生徒を指導する風間公親の姿が描かれます。
白髪まじりの髪型と右目の義眼という印象的なビジュアル、そして「適性がない」と判断した生徒には容赦なく退校届を突きつける厳しい指導法が大きな話題となりました。
工藤阿須加演じる宮坂定をはじめ、三浦翔平、川口春奈、大島優子、林遣都らが生徒役として出演。風間との緊迫した対峙が印象的でした。
平均視聴率15.2%を記録する大ヒット作品となります。
『教場II』(2021年放送)
時代設定:『教場』の続編
第200期生徒たちと風間教官の新たな物語。生徒たちの心の闇と成長がより深く描かれています。
濱田岳、福原遥、目黒蓮(Snow Man)、杉野遥亮、上白石萌歌らが生徒役として出演。
より巧妙化する生徒たちの嘘と、それを見抜く風間の洞察力が際立つ作品でした。
平均視聴率14.8%を記録しています。
映画『教場 Reunion / Requiem』(2026年公開)
時代設定:シリーズ完結編
第205期生徒との物語、そして15年越しの十崎との因縁に決着がつく最終章です。
映画版のストーリー予想|風間公親の「最後の教場」とは
公式のあらすじはまだ限定的ですが、各メディアの取材や過去作の伏線から、映画では3つの大きな物語の軸が絡み合いながら展開されると予想されます。
軸1:新たな第205期生徒たちとの対峙
綱啓永、齊藤京子、佐藤勝利、中村蒼、猪狩蒼弥、金子大地らが演じる第205期生徒たち。
彼らもまた、過去の生徒たちと同様に、それぞれが心に闇や秘密を抱えています。
風間教官の厳しい指導の下、生徒たちは自分自身と向き合い、真の警察官としての適性を試されることになるでしょう。
過去シリーズと同様、生徒たちの成長と葛藤が丁寧に描かれると期待されます。
軸2:過去の卒業生たちの「再結集(Reunion)」
「Reunion(再会)」というタイトルが示す通り、過去シリーズの卒業生たちが重要な役割を果たすと見られています。
風間教官の指導を受け、それぞれの道で成長を遂げた元生徒たち——工藤阿須加演じる宮坂定をはじめ、第198期・第200期の卒業生、そして『教場0』の風間道場門下生たちが、十崎の居場所を突き止めるために風間のもとへ再結集する展開が予想されます。
かつて教えを受けた者たちが、今度は恩師を助ける側に回る——この師弟関係の逆転が、「Reunion」の大きなテーマとなるでしょう。
工藤阿須加、大島優子、川口春奈、三浦翔平、濱田岳、福原遥、目黒蓮、赤楚衛二、白石麻衣、染谷将太、坂口憲二らの再登場が期待されています。
軸3:風間と十崎の15年越しの因縁と決着
『教場0』で描かれた風間と十崎波琉(森山未來)の壮絶な過去。
15年前、風間に逮捕された十崎は出所後、風間のバディだった遠野章宏を千枚通しで殺害。さらに風間の右目も千枚通しで刺し、義眼にさせた張本人です。
ドラマ最終回で釈放された十崎が残した謎の言葉——「妹は…どこだ?」。
この言葉の真意、十崎の本当の目的、そして15年越しの因縁に、映画版でついに決着がつくと見られています。
「Requiem(鎮魂歌)」というタイトルが暗示するように、誰かの犠牲や重い結末が待っている可能性もあります。
ドラマ版とのつながり|どの順番で見るのがベスト?
「教場」シリーズは時系列が複雑なため、どの順番で見るかが重要です。
3つのパターンをご紹介します。
パターン1:時系列順(物語の流れを重視)
風間公親という人物の人生を時系列で追いたい方におすすめです。
①『風間公親-教場0-』(2023) → 刑事時代の風間、義眼になった経緯
②『教場』(2020) → 教官デビュー、第198期生との出会い
③『教場II』(2021) → 教官としての進化、第200期生の指導
④映画『教場 Reunion / Requiem』(2026) → 集大成、第205期生と完結
この順で視聴すれば、風間公親という人物の成長や、警察官としての信念の変化をより深く感じ取ることができます。
パターン2:放送順(制作意図を重視)
制作者が意図した順番で体験したい方におすすめです。
風間の過去が徐々に明かされていく構成を楽しめます。
①『教場』(2020)→ 謎多き鬼教官との出会い
②『教場II』(2021) → 風間の指導法の深化
③『風間公親-教場0-』(2023) → 衝撃の過去が明らかに
④映画『教場 Reunion / Requiem』(2026) → 全ての謎が解明
この順番だと、風間教官の謎が徐々に明かされていくミステリー的な楽しみ方ができます。
パターン3:時短版(最低限の予習)
時間がない方向けです。映画に直接つながる重要作品だけを視聴します。
①『風間公親-教場0-』(2023)のみ視聴 → 十崎との因縁、映画への直接的伏線
②映画『教場 Reunion / Requiem』(2026)
ただし、可能であれば全作品の視聴を強く推奨します。
過去の生徒たちとの再会シーンの感動は、前作を見ているかどうかで大きく変わってきます。
注目ポイント|映画で明かされる”風間の右目”の真実?
映画版で特に注目すべきポイントをピックアップします。
「Reunion」と「Requiem」——対照的なタイトルに込められた意味
Reunion(再会・再結集)は、過去の卒業生たちが風間のもとへ戻ってくること、師弟関係の再構築、成長した姿での再会を意味しています。
一方、Requiem(鎮魂歌・レクイエム)は、誰かの死や犠牲の暗示、風間の教官人生の終焉、過去の罪や後悔への決着を示唆しています。
この相反する2つの言葉が、物語に深い意味を与えています。
「再会」の喜びと「別れ」の悲しみ、「始まり」と「終わり」——人生そのものを象徴するタイトルです。
十崎の「妹は…どこだ?」の謎
『教場0』最終回で残された最大の謎です。この「妹」とは一体誰なのでしょうか?
考えられる可能性として、第205期生の中に十崎の妹が紛れ込んでいる説、風間が過去に関わった事件の被害者説、十崎の復讐の本当の理由に関わる人物説などが挙げられます。
この謎の答えが、映画のクライマックスを左右する鍵となるはずです。
風間教官の「最後の言葉」
シリーズを通じて、風間は数々の名言を残してきました。
「私は君たちを警察官にするつもりはない」「君は今、どんな覚悟でここにいる」「刑事になると誓えるか」——教官人生の集大成となる映画で、風間が最後にどんな言葉を生徒たちに、そして視聴者に残すのか。
これがシリーズファン最大の注目ポイントです。
義眼のビジュアルが象徴するもの
ティザービジュアルでクローズアップされた風間の右目の義眼。
これはシリーズを象徴するビジュアルであると同時に、風間が背負ってきた過去の重さを表しています。
15年前の事件で失った右目——その傷が癒される時が、映画で訪れるのかもしれません。
製作陣情報|シリーズを支える黄金スタッフ
映画『教場』の成功を支えるのは、シリーズを一貫して手がけてきた黄金トリオです。
監督・プロデュース:中江功
無駄のないカメラワークと、役者の表情を丁寧に捉える演出が特徴。
静謐な空気感の中で、登場人物の心理を鮮やかに描き出します。
代表作に『教場』シリーズ、『古畑任三郎』などがあります。
脚本:君塚良一
緻密な伏線と予想を裏切る展開で知られる脚本家。
「教場」シリーズでも、生徒たちの心の闇を繊細に描き、視聴者を驚かせてきました。
代表作に『踊る大捜査線』シリーズ、『教場』シリーズなどがあります。
音楽:佐藤直紀
静寂と音楽の使い分けで緊張感を高める音楽演出の名手。
「教場」の独特な空気感は、佐藤の音楽なしには語れません。
代表作に『ALWAYS 三丁目の夕日』、『龍馬伝』、『教場』シリーズなどがあります。
この3人が再集結することで、映画版もシリーズの世界観を損なうことなく、さらにスケールアップした作品に仕上がっています。
まとめ|映画「教場2026」はシリーズ集大成
『教場 Reunion/Requiem』は、風間公親というキャラクターの人生を総括し、シリーズの全てを完結させる作品です。
刑事として、教官として、人を導く者としての「教場」そのものの意味が描かれるはずです。
この映画が描くのは、「正義とは何か」「教育の本質」「人間の再生」という普遍的なテーマです。なぜ風間は厳しいのか。それは生徒たちの可能性を信じているから——真の教育者とは何かを問いかける作品になるでしょう。
これまでのドラマをまだ見ていない方は、2025年11月1日からNetflixで配信される過去シリーズを視聴しておくのがおすすめです。
公開までにシリーズ全体を振り返り、「教場」という作品の奥深さを改めて感じてみてください。
脚本:君塚良一
音楽:佐藤直紀
製作:フジテレビジョン
公式サイト:https://kazama-kyojo.jp/
2026年の正月から春にかけて、教場シリーズ最大の盛り上がりが訪れます。
Netflix配信と劇場公開という新しい形での展開に、大きな期待が寄せられています。
風間公親の最後の授業、そして十崎との決着——シリーズファン必見の2部作をお見逃しなく!

